タイトルでは映画となっていますが、テレビドラマやアニメ等要するにストーリーのある作品も含まれるようですね。そして、それらの中で喫煙シーンがあれば法律で喫煙可能な20歳以上(成人)のみしか視聴できないようにしましょうということです(海外でも成人=喫煙可能な年齢なのでしょうか?)。
・喫煙場面ある映画は成人指定を WHOが勧告 NHKニュース
・喫煙シーン含む映画を「成人向け」に WHOが勧告 – シネマトゥデイ
・喫煙シーン映画、「成人向け」に…WHO勧告 : カルチャー : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
開いた口がふさがらないというか、これ完全に表現の自由を侵害していますし、映像業界として声明出したり、業界の方々も反対する意向を表明した方がいいと思うのですが、昨日のニュースですので現状は静観しておくのがいいところでしょうか。
ちなみに、いわゆる邦画・洋画問わず喫煙シーンはそれこそ星の数ほど存在しますし、アニメでも有名どころではルパン三世、COWBOY BEBOP、るろうに剣心、最近では原作の喫煙シーンを再現していたすべてがFになる(犀川先生はヘビースモーカーでアニメ内でもガンガン吸ってます)を思い出します。
しかし、何故これほどまでにタバコが目の敵にされるのでしょうか。
10~20年前までにはよく見かけたタバコのテレビCMは完全に消えましたし、F1含めてレースであれほど多かったタバコメーカー(ブランド)はスポンサーから全て撤退しています。
健康に害があるのは確かでしょうし、吸わない人に比べたら肺がん率が高いのもわかります。ただ、よく言われるニコチン中毒に関してはカフェインやアルコールとそこまで差があるわけでもないですし、何よりタバコが原因で殺人とか重大な事件は本当に極端な例で、その人喫煙者じゃなくても起こしてた可能性高いですよね?と思うわけです。
そもそも、WHOの言うように喫煙シーンを見た未成年が影響を受けるというのなら、殺人、暴力、飲酒、不倫等々もっと問題にしなければいけない物ありますよね。
最近は映画にしろゲームにしろ細かくレーティングされていますが・・・
序盤で表現の自由を侵害していると書きましたが、自主規制も含めて年々規制が厳しくなっていって、そこにはモンスタークレーマーの影響も少なくなく、それでいてつまらない番組が増えたと言ってるちょっと頭の可哀想な人がいるんですよ。え?あなた方が望んだ方向で視聴率と利益を維持しようとするとこういう世界になるんですよ。わかりませんでした?あぁ、まだわかってないんですね・・・といった具合です。
メディアの中の人達が勘違いしているのも大きいですけどね。必要以上にユーザを意識しすぎなんですよ。
クリエイティブな分野でも製造業でもユーザの声は感想に留めておかないと、ユーザの要望を取り入れた製品が爆死した例を山ほど見てきましたし、企画の現場でも当たり前の認識となってますよね。
ターゲットを絞った製品はいわゆるサンプリング調査や試作品等で反応を確かめていますが。
まぁ、自分はマーケティングや企画専門の人間でないし、関わってない業界は当然詳しくないので偉そうに言えませんが。
とにかく、圧力だろうがなんだろうが規制によってクリエイティブな物がつまらなくなっていくことほどつまらないことも無いだろうと。余計なことは本当やめてくれ!と思います。